この度、カプースチン作品の幅広い普及を目指して、日本カプースチン協会を設立しました。 演奏会やイベントの企画、楽譜・CDの販売促進、最新情報の提供、 また協会会員や演奏家の相互の交流をはかり、日本のピアノ演奏、音楽文化の発展に寄与することを目的としています。

2015年6月23日火曜日

カプースチンへの誘いVol.2のレポート!

先日ヤマハホールで開催されたコンサート、「カプースチンへの誘いVol.2」に行って参りました!!



豪華な出演者による豪華なプログラム。内容がぎっしり詰まった素敵なコンサートでした!

オープニング曲は、大塚茜さん(フルート)、金子鈴太郎さん(チェロ)によるデュオ。ピアノ学習者には馴染み深い、バッハのインベンション第4番(2声)と、ヴィラ=ロボスのフルートとチェロのための「ジェットホイッスル」の2曲がノンストップで演奏されました!

聴き馴染みのあるインベンションも、フルートとチェロで聴くと新鮮で楽しく、すぐに惹きこまれてしまいました!

前半のプログラムではフルートソナタop.125と、フルートとチェロのピアノのためのトリオop.86が演奏されました。

フルートソナタは、フルートもピアノも特に超絶技巧を要する一曲。お二人の渾身の演奏に聴き惚れていました。時折響くフルートの甘い旋律にもうっとり。

こちらはリハール時の1枚



会場のボルテージも上がったところで、お次はフルートとチェロとピアノのためのトリオ。
3人の演奏と会場の熱気が一体となって、本当に痺れる音楽でした!
楽しくてワクワクする曲でいながら、3人の結集した音楽のパワーを感じて、ジーンと感動してしまいました。




後半ではヴァイオリンの鎌田成光さん、チェロの唐沢安岐奈さん、川上昌裕氏のトリオで演奏されました。

プログラムは、ハイドンのジプシートリオとカプースチンのトリオ第1番op.136(日本初演)、更にアンコールでトリオ「Allegro」op.155が演奏されました!ひょっとするとこちらは世界初演だった可能性もありますね。

カプースチンばかりのプログラムだったので、ハイドンのトリオはここでは新鮮に感じました。(笑)
典型的なクラシック音楽に心地良く浸った後は、カプースチンのトリオop136!

初めて聴いたトリオでしたが、噂されていたように名曲であること間違いなし!!でした。カプースチンらしいカッコイイ和声やリズムに、これまでなかったような音形やユーモアに富んだ掛け合いなど、新発見も多く見られました。
雰囲気も前半とは打って変わって、重厚で内容の凝縮された音楽が3人を通して紡ぎ出されているようでした!

アンコールの「Allegro」は、ヴァイオリン、チェロ、ピアノのトリオのために書かれた小品。カプースチン自身が楽しんで書いたのかな?
と思わせるようなエッセンスが随所に見られました。難しく入り組んだように感じる音楽も、最後の1小節で打ち消されて思わずニンマリしてしまいました!(笑)


カプースチンファンにはなんともありがたいこの企画!!

終始楽しませていただきました。




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